Nobu's Dirary

オランダ生活など日記

私とチビとオランダーその3 I, my son & The Netherlands ーpart3  -(産後編)

オランダでは安産で赤ちゃんを産んだなら、早くて3、4時間後、

半日後には ”じゃあ、帰って良いよ”と言われる。

私の場合はチビが1ヶ月近く早く産まれてしまったので1泊した。(早産の場合は赤ちゃんを1晩いろいろ検査をする為)だけどそれでも次の日には”じゃあ、帰って良いわよ”と言われた。

家族は旦那しか居ないここオランダ。しかも産後に日本から駆けつけてくれるはずの母も1ヶ月も早く産まれるとは思ってもいなかったので、仕事や飛行機の都合がつかず1ヶ月後まで来てもらえなかったので、まさに旦那と私とちびのみ。

”せんせい〜、そんなこと言わずにもう2、3泊させてくださいよ〜。”ってすがりたい気分だった。

 

でも、オランダには産褥看護=クラムゾルフ=kraamzorgという産後ケアがある。

妊娠中に前もって登録しておくのだけど、産まれたら電話すると、当日か翌日から来てくれる。このケアの人は基本7日間、7〜8時間づつ来てくれる。新生児のことなら何でも知っている専門家で、とにかく細かく指導してくれる。

これもすべて親の入っている保険でカバーされる。

私の担当になってくれた二ニー(Ninny) は本当に頼りになる楽しい人だった。彼女も4児の母でもある。

1週間一緒にお茶を飲みながらいろいろ教えてくれたり、おしゃべりしたり楽しかった。

寝かし方、湯たんぽの作り方、オッパイのあげ方、お風呂の入れ方、おくるみの巻き方、、、なんでも教えてくれる。だいたい赤ちゃんのことは午前中にいろいろ教えてくれる。午後になると家中の掃除をしてくれる、お買い物も行ってくれる、洗濯もたたんでくれたり、食器を洗ってくれたりした。。

でも、このケアの受け方は人それぞれで自由。掃除なんかしてほしくない人はそう言えばいいし、短い時間がいい人はそう言える。私はだいたい朝の9時から14時ぐらいまでにしてもらった。

本当に二ニーは大きなお姉ちゃんみたいだった。朝来ると、まず私におっぱいに良いお茶をポットいっぱいに作ってくれる。そして、何も言わず自分にもお茶をつくる。

昨日の夜は赤ちゃんどうだった?とか色々聞かれて、チビの検温したり体重はかる事から始まり、本当に細かくこういうときはこうしてああしてと教えてくれる。

 

ほんとうは、お産前にドイツから友人カップルが私たちに会いに来てくれるはずだった。でも私が入院中にメールで ”赤ちゃんが急に産まれそうだから、もう来てもらえない。ごめん。”って書くと

”いいよ〜!お産頑張って!また行くよ”っと言っていた。なのに ”キャンセルできなくて来ちゃった!”と産後四日後にそのカップルがやってきた。もちろん気を使ってうちには泊まらず他のところに滞在し、”赤ちゃんだけ見に行きたい”というので来る事に。

私が二ニーに ”明日、ドイツから友人がやってくるんだけど、何もしてあげられなくて残念だな”とか言っていると、”じゃあ、私が典型的なオランダ料理を作っておいてあげよう!”といって、買い物に行きせっせと料理してくれた。10ユーロ渡してお釣りがきた材料で4人がたっぷり食べれる食事を作ってくれた。

次の日に来た友人達も食事には大喜び、チビも紹介できてよかった、よかった。

そんな、二ニーとの7日間が終わる日は本当に寂しくて、これからの日々に少し不安だった。

最後の日、二ニーがチビに向かって色々話しかけているのを見て涙が出そうになった。

 

その次の日から、旦那とチビと私の3人の生活が本当にはじまったのでした。。。