Nobu's Dirary

オランダ生活など日記

私とチビとオランダーその2  I, my son & The Netherlands ーpart2 

-(お産編)

私は妊娠36週と2日目に急に破水した。

助産婦センターには ”何があっても直接病院に行かないで、絶対助産婦センターに

電話してね” と念を押されてたので、電話をした。

”もしもし、あの。。。破水したみたいなんですけど”

” 尿じゃなくて破水?”って聞かれた。

妊婦も後期になると重いお腹で膀胱とか押されたりして、くしゃみとか力んだりすると尿がでちゃうことがあるんだよね。

”いや、尿じゃないと思います。少し血液が混ざってたみたいで” と私。

”じゃあ、30分経ってもまだ水がちょろちょろ出るようならもう1回電話して”

といわれ電話を切る。私と旦那の間になんか暗い空気が流れる。。

”どうしよう。。。。赤ちゃんに何かあったら。。”

”大丈夫だよ。” と旦那。

”。。。。うん” し〜ん。沈黙。

そして、水は流れ続けてたので、電話して助産婦さんが家に来てくれた。

その私の”水”に検査紙を浸して調べる。

”うん、破水してるわ。すぐ病院行くから入院、出産の準備して!”

さすが助産婦。あたふたする私たちに今持って行くに必要なものを一緒に用意してくれ、足りないものはリストアップしてくれて旦那さんに ”買って持って来てね”ってわたした。

すぐにタクシーも来て乗り込む。

外は雪が降っていてとても寒かったよ。車の中で不安が募る。

 

病院についていろいろテストされる。その部屋は分娩室らしく、まるでホテルのようだった。いろいろ調べて、検査して、お医者さんに見てもらってと時間がかかった。

その間にお昼ご飯が部屋に回って来た。。。

”お昼ごはんたべる?マッシュルームスープだよ” と配ってくれるおばちゃん。

ぜんぜんそんな気分じゃない私は ” 私は結構です。。。”

そして、おばちゃんは付き添いの旦那を見て ”アンタは?”と聞く。

”はい、頂きます!”って、食べるんかいな。。。。。

旦那は ” いやあ〜美味しいなあこのスープ ”と喜んでいた。よかったね。。。。。

 

午後になって医師が ”あと5日経ったら37週に入って成期産となるので少し待ってそれでも産まれてこなければ、促進剤打って産みましょう”ということになった。

”せんせぃ。。。羊水が減って赤ちゃんは大丈夫なんでしょうか?” と不安な私。

”大丈夫、羊水は減ったらまた体の中で作られるから” だそうです。

 

人生初めての入院、初めてのお産、初めての。。。色々。

そのホテルのような分娩室から入院の2人部屋に移された。

 

結局3日目の晩に自然に陣痛が来た。

同室のスペイン人の妊婦ちゃんと楽しくおしゃべりしながら夕ご飯を食べて、しばらくすると痛みが来た。

夜中、痛みの間隔が同じになってきて痛くて眠れないし、ナースコール。

まだ分娩室には行けないと言われ、痛み止めと睡眠薬をもらい飲む。全然効き目なし!

1晩中、定期的に襲ってくる痛みに、うぉぉぉぉぉぉと唸り続けた。

早朝、またナースコールしてやっと ”分娩室に上がりましょう。旦那さんを呼んでおきなさい” とやっと言われた。

10時に分娩室へ。そこからが長い〜。

 

もう旦那さんには見せられない恥ずかしい事なんて1つも無いし、旦那さんには足を向けて寝れないってくらい、”生の自分” を見せるしか無かったお産。

詳細は書かないけど(引かれるかも。。。笑)。

家族は旦那しか居ないオランダ。。。本当に付き添ってくれて心強かった。

 

そんなこんなで、”頭が見えて来たよ!髪が見えてる!黒い髪が!” と言われたけど、

なかなかそこからが出てこないし痛くて痛くて 

”先生!赤ちゃん出て来ないんですけど〜〜〜!!!!” と叫んでしまった。

先生と助手さんと旦那がわっはっっは〜と笑い ” 出て来てるから!大丈夫 ”と言われ、

”Goed zo ! Goed zo ! " ( フートッソー!フートッソー)とお医者さんは私に声をかけ続ける。いいわよ!いいわよ!その調子!の意。

 

しばらくして、スッコ〜ンとチビ誕生。

出来立てほやほやのチビがお腹にポンと乗せられた。

旦那はポロポロ涙していた。

私は安堵と疲労でしばらくほ〜〜〜〜〜としていた。

 

続くー(産後編)