Nobu's Dirary

オランダ生活など日記

雪と再会

朝起きたら外は真っ白。この冬の初雪。結構積もった。

4、5日前からチビの発熱と下痢が続いていた。昨夜はまた高熱、咳がひどくて呼吸もゾーゾーと音がするので肺でもやられてるんだろうかと心配になり、休日診察相談に電話した。とにかく肺がやられてないか診た方が良いということで休日救急診察に大きな病院へ。雪も積もりすぎて、チビの容態も考えてタクシーで向かう。

雪の中をタクシーで向かう中、2年前を思い出した。チビが産まれる時、私が急に破水して急遽タクシーで病院に向かった日も雪の日だった。チビを産んだ病院も同じ病院。

病院について診察を受け、チビの肺も他も大丈夫で吸入だけもらった。一安心。

チビと旦那が病院の中をウロウロしている間、私は下のロビーの椅子に座っていた。

するとある女性が車いすで男性とエレベーターから降りてきた。男性は彼女を私のかけている椅子のそばに置いて車をまわしに行った様子。彼女の膝の上には小さな赤ちゃんが抱かれていた。”懐かしいなあ”と私は思った。

”産まれたばかり?今日?” と私は話しかけてみた。

”2日前のクリスマスに産まれたんだけど早産で2日間入院してたの”と彼女。

”そっかあ、クリスマスの日なんて素敵だねえ。おめでとう!早産でも元気に大きく育つよ!うちのムスコもそうだったから。ここの病院で産まれたんだよ” と私は言った。

彼女は ”そう!今幾つ?”というのでもうすぐ2歳だと答えると、”2歳。。うちの上の子ももうすぐ2歳で。。。”と彼女が答えた途端、私の2年前の記憶が急に戻った。

”あなた、もしかしてスペイン出身の。。”というと、彼女も”やっぱり!!どっかで会った事あると思ったの!”と。お互い手を取り合って何故か涙ぐんでしまった。

彼女とは2年前に出産の為に入院してる時、同じ部屋だった。私は急に破水の為の入院だったし、彼女も羊水の量などに少し問題があって入院していた。共にしたのは1晩だけだったけど、お互いに赤ちゃんが無事産まれるのか心配する中、夜ご飯を一緒に食べ話も盛り上がって、無事産まれたらいいね。って話してた。その夜に私の陣痛が始まった。強烈に痛くてもなかなか分娩室にあげてもらえず、1晩中唸っていた私を心配してくれてたらしい。私もあまりの痛さに唸り続けて同室だった彼女を不安にさせたり、眠りの妨げになったのではと思っていた。翌朝、痛みに苦しむ私はベットのまま分娩室に移動したので彼女にサヨナラも言えなかったのだ。その後、彼女の赤ちゃんも無事に産まれたんだろうかと思っていた。

その時、旦那とチビが戻ってきた。ほらこれが私のチビだよ!って彼女に紹介した。

彼女も携帯でその時無事に産まれたもうすぐ2歳のムスメちゃんの写真を見せてくれた。お互いにお互いの子の無事の出産を知って喜び、再会にすごいね、すごい偶然だね!って感激しながら電話番号を交換したのでした。同じ雪の日に、同じ病院で、2年前に出会った人に再会した感動。